- 2019.12.25
木型から作る靴づくり第30回_いよいよ吊り込み開始
アッパー、インソール、かかと芯が完成したのでいよいよ吊り込みに入る。まずはかかと芯の位置極め。履いた時に土踏まずの肉をきちんと支えて横に流れないようにするためにかかと芯は土踏まず側が長くなるようにする。 位置が決まったらアッパーの裏側に印をつける。かかと芯を水で濡らして柔らかくした後に両面にホワイトペーストをしっかりと塗って付けておいた印の位置に合わせて挿入する。 ここからは時間との勝負かかと芯が […]
水曜日の靴職人 毎週水曜の仕事帰りに細々と靴を作るサラリーマンのブログです
アッパー、インソール、かかと芯が完成したのでいよいよ吊り込みに入る。まずはかかと芯の位置極め。履いた時に土踏まずの肉をきちんと支えて横に流れないようにするためにかかと芯は土踏まず側が長くなるようにする。 位置が決まったらアッパーの裏側に印をつける。かかと芯を水で濡らして柔らかくした後に両面にホワイトペーストをしっかりと塗って付けておいた印の位置に合わせて挿入する。 ここからは時間との勝負かかと芯が […]
インソールが完成したので吊り込みの前にかかと芯を作る。型紙に合わせて革を切り出す。 革を濡らした後にエッジゼロにするためにスカイビングをする 完成
土踏まずのラインを決める。親指の骨を包むラインとヒールの始まりのラインの間を自然な曲線で繋いでいく。 親指の骨を包み込むようにインソールをめくって木型のラインを確認しながら少しずつ削っていく 木型のラインが見えてきた ジョイント部分が木型のラインに沿ったらヒールとジョイントのラインをつなぐ曲線を作っていく ペンで下書きをしながらラインを確認していく 正解のラインはないということだが、とりあえずこん […]
木型に固定してインソールが完全に乾いたことを確認して次の工程に移る インソールの外周を固定していた釘を起こして抜き取っていく しっかりと固定した状態で乾かしたインソールは釘を抜いても木型に沿った形状を保持している 釘を外し終えたら木型のラインに沿って余分なインソールを切り取っていく 外周を木型に合わせて切り取れたので次回は土踏まずのラインを作っていく
前回でアッパーが完成したので今回からはインソールの作成に移る 木型の大きさに合わせて大き目にインソール用の革からパーツを切り出す。インソール用の革の質は革靴の寿命を左右する重要な要素らしい。インソールがダメになったらもはやその靴は修理の施しようがないので革選びはとても大切 切り出したインソールは水につけてしっかりと濡らしておく。プクプクと気泡がインソールから出なくなるまでしっかりと水分を染み込ませ […]
アッパー完成まではあとわずか、タンを取り付ける前にまずは靴紐の穴をパンチで開ける いよいよ最後の工程、タンの取り付け 吊り込む際にフェイシングが開かないようにセンターで折り曲げて仮止めを施す 履き口からタンをどれぐらい出すか合わせて見ながら位置を決める 位置が決まったらロウを塗った麻紐で縫い付ける これでアッパーがようやく完成
色々と立て込んでいたこともあり、前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまった。靴づくりはそこそこ順調に進んでいる。 前回までに革ミシンでライナーとアッパーのそれぞれのパーツを繋ぎあわせたので今度はライナーとアッパーを縫い合わせていく ライナーとアッパーのセンターを合わせてクリップで仮止めする。パターン通りに作れているなら履き口から3mm程度ライナーの方がインナーより大きくなるはずだが合わせてみた結果は […]
前回に続いて革ミシンでアッパーを縫い繋げていく アッパーとライニングを縫い合わせ、ライニングの革を縫い目のギリギリで切り取っていく フェイシングのラインを芯と一緒に縫い込んでいく カーブを曲線的に縫うのが難しく、カクカクした感じの縫い目になってしまった… クォーターを縫い合わせる。履き口の高さを揃えて、スカイビングしたエッジから1mmぐらいの位置を縫っていく 片側だけ縫い線がエッジから […]
遂に革ミシンの出番、切り出したパーツを縫い合わせて形にしていく。 革のハギレを使って練習しながらミシンの使い方を覚えたところでミスが目立ちにくいライナーから縫っていく。 1針1針慎重にと縫っていくも、ところどころ線が歪んだりブレてしまって思うように縫えない… クウォーターを縫い合わせたら、膝のカーブを使ってバンプをゴム糊で張り合わせる あまり綺麗に縫えていないがひとまずライニングまでは […]
タンのスカイビングを行う。 履き口のところは革が6枚も重なるのでライナーとアッパーで少しずつ位置をずらしながら、スカイビングしていくことで縫い合わせたときモコモコにならないようにする。 スカイビングできたら、ゴム糊を使って張り合わせる。 張り合わせるときは平面で貼るのではなく、腕のカーブを使って曲線で張り合わせる。