2019年7月

  • 2019.07.16

木型から作る靴づくり第19回_アッパー&ライニングのスカイビング

いよいよ革のスカイビングに移る。 前回引いたラインを基準に糊代部分をスカイビングしてゆく。 革の端部に近いところからエッジがゼロになるように慎重に削り落としていく。 先生曰くスカイビングはみんな苦労する工程らしいのだが、たまたまナイフがうまく研げていたようで、切れ味が良く思ったより順調に進み、つまずく事無く作業を終えることができた。

  • 2019.07.15

木型から作る靴づくり第18回_アッパー&ライニングのスカイビングのための下準備

切り出したアッパーとライニングを貼り合せたときに革が重なる部分がモコモコしないように端を薄く漉くスカイビングという作業があるのだが、そのための下準備で型紙から基準となる線を切り出したパーツに写し取っていく。 基準となるのはレフトアウトサイドのクウォーターの型紙 糊代のラインを切り出したパーツに写し取るために写真のように三角の切り込みを入れて革のパーツに重ねて線を入れていく バンプも同じように糊代の […]

  • 2019.07.14

ビルケンシュトック モンタナが修理から帰ってきた

先日、直営店に持込みで修理の依頼をかけたビルケンのモンタナ 店員さんがその場で状態を確認してコルクのフッドベッドにひび割れが達しているのでもしかしたら修理不可能かもと言われて連絡を待っていたのだが、修理工房から連絡があり、中のフッドベッドは修復不可なのでそのままとなるが、それで良いのならオールソールすることが可能ということで修理を進めるか確認の連絡があった。 フッドベッドの底部のひび割れがどの程度 […]

  • 2019.07.14

木型から作る靴づくり第17回_革の裁断(クリッキング)

パターンが完成したのでいよいよ革の裁断作業(クリッキング)に入る まずは失敗してもダメージが少ないライニングのクリッキングからスタートしてクリッキングの作業に馴らしていく 靴は左右対称であることが望ましく革を裁断する場合も革の背骨に当たる部位を中心に左右対称の位置から取るのが望ましい、また革の向きによって伸びやすさが違うため、吊り込みの時に伸びる方向を意識して革の取り方を決めていく ライニングのク […]

  • 2019.07.13

アテネの老舗工房ポエットでオーダーメイドの革サンダルを作ってみた

先日ギリシャに旅行に行った際、革サンダルとしてアテネで有名な老舗工房ポエット(Poet Sandal Maker)を訪問した 旅行に行くまで知らなかったのだが、ギリシャは革製品が名産らしく観光客向けのお土産屋にも革サンダルや革鞄を扱うお店を多数見かけた。 せっかく革のサンダルを購入するならお土産屋でなくしっかりしたところでと思いネットで色々調べてみたところ、ギリシャのクレタ島でなめされた高品質なカ […]

  • 2019.07.12

木型から作る靴づくり第16回_パターン完成

前回に引き続きパターンの作成の話 左足の型紙をベースにして右足の型紙も作成していく 左右の足の型紙が完成、クウォーターの型紙は縫い代を確保するためにかかとに3mm分の糊代を継ぎ足しておく 次にフェーシングのデザインを作成する 木型に色鉛筆でラインを試し書きしてみながら自分なりのデザインに仕上げる。 プレーントゥのようなシンプルなデザインの靴ではフェイシングのラインなどが唯一個性を表現できる箇所なの […]