靴教室の先生の話だと靴を作りたいと思っても一昔前では勉強するのにも一苦労だったらしい。
今と違いネット上にもほとんど情報がなく、誰でも気軽に参加して体系的に靴づくりが学べる体験教室なんてものが存在しなかった時代はプロの職人を養成するような本格的な専門学校に通ったり、プロの靴職人に弟子入りしたり、海外から書籍を取り寄せたりしながら細切れの情報を繋ぎ合わせて学ぶのが唯一の方法だったそうだ。
その時代と比べると今の時代は靴づくりを学ぶにはだいぶ恵まれた環境なんだなと思う。日本語の情報だけだと若干厳しいところもあるが、ある程度英語が理解できる語学力さえあればネットの情報だけで独学でイチから靴を手作りするのに必要な情報も道具も揃ってしまう。
先日インスタで見つけた靴づくりブログで紹介されていたAndrew Wrigleyの靴の作り方を解説したYoutube動画は独学で靴を作りたいという方には大変お勧めできる動画だ。
靴づくり界隈ではすでに有名なのかも知れないがとても丁寧に各ステップを動画で解説しながらハンドメイドの靴づくりの工程を紹介している。
革ミシンを使わず手縫いでアッパーを作成する方法を採用しており、必要最低限の道具と自分の手があれば作れるような構成になっており、高価な靴づくり専用の道具がなくても動画通りに進めれば一足の靴が完成してしまう。
必要な道具の入手先のリンクなども動画の中で紹介がなされており、最初は高価な鞣した牛革を使うより、安価な山羊皮を使った方が良いなどといった独学で靴づくりを始めようという方にとって実用的で親切なアドバイスが随所でなされている。
how to make a shoe by hand Andrew Wrigley
日本語の靴づくりの教科書なども入手が容易になってきているのでそのうち日本語で靴づくりをイチからyoutubeで学べるようになるのだろう。そうやって靴づくりがもっと気軽な趣味として世間一般に広まれば楽しいなと思う。