木型から作る靴づくり第3回_木型の制作①~輪郭の修正

木型から作る靴づくり第3回_木型の制作①~輪郭の修正

作成したドラフトをもとに市販の木型を修正してゆく

木型の入手

まずはドラフトの大きさに近い木型を入手する。

Amazon等の通販で購入も可能。

木型は実際に木で作られた”木型”とプラスチックを成型して作られた”プラ型”がある。昔は木型しかなかったが現在はプラ型が主流らしい。

木製の木型は高温多湿の日本だと気候の変動で木型が伸び縮みしてしまい寸法再現性が劣るのと長期の保管によってひび割れやソリが生じるリスクがある。

また同じ木型で何足か靴を作っていると釘を保持できなくなるので釘穴を埋め直す等の補修作業が必要になるが、補修作業の頻度もプラ型の方が少なくて済むらしい。

木製木型の良いところは木型からシューツリー(シューキーパー)に再加工しやすいところぐらいか。

見た目がかっこいいのでディスプレイできるというのも一つの利点かもしれない。

特段木製にこだわりがないのであればプラスチック製の木型を断然勧める。

今回はたまたま教室にサイズのあうものがあったので木製の木型を使用することになった。

木型の輪郭の修正

片足分(足長の大きい方)をまずドラフトに合わせて修正し、木型屋さんにお願いして修正した木型を反転させた木型を作ってもらい

もう片方の足のドラフトに合わせるという流れで市販品の木型を足の形に合わせていく

木型の修正におおよそ3ヶ月かかるとのこと

年内にはなんとか片足分は完成させたい

ドラフトと木型のズレを見るために木型をドラフトに合わせる

インサイドのジョイント、うちくるぶし、かかとの3点を基準にしてドラフトと木型を合わせて、

ドラフトを作った時と同じ鉛筆を使い木型の輪郭をドラフトの上にトレースする

ドラフトとトレースした木型の線をみてズレを確認

ドラフトよりも大きい場所は木型をヤスリで削り、

小さい場所は革を貼り付ける。


木型を修正しながらドラフトに合わせて、輪郭を何度もトレースするのだが、トレースの仕方が安定しないのかトレースするたびに線の位置がズレて、

どのラインを基準に修正すれば良いのかわからなくなる…

幸いにも妻の足と木型の輪郭のズレがそれほど大きくなかったので比較的早く輪郭の修正は完了できた

と言っても計算すると輪郭の修正だけで既に6時間ぐらいかかっているが…💦

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