妻の木型をつくるためにまずは足の計測を行いドラフトを作成する。
足の計測
必要なもの
- A3サイズのコピー用紙
- 短めの鉛筆
- 長めの鉛筆
- テープメジャー(巻尺)
- ゼロ始まりの定規
測定手順
Step.1 _測定の準備
足を測る相手に椅子に座ってもらい、A3のコピー用紙の上に足を置いてもらう
膝が直角になるように位置を微調整する
- 完成した革靴を履くときに着用する靴下を履いてもらう
- 足に荷重がかからないように足元を覗き込んだりせず、まっすぐ正面を向いてもらうようお願いする
Step.2_輪郭の計測
短めの鉛筆を使い足の輪郭をトレースする
- くるぶしのラインを拾わないように注意
Step.3_土踏まずの計測
長めの鉛筆を使って土踏まずをトレースする。
鉛筆を25°と45°に傾けて2本のラインをトレース
Step.4_ジョイント、ローインステップ、ハイインステップの計測
次に巻き尺を使用して①〜③の外周を測る
①ジョイント(親指と小指の出っ張っているところ)
②ローインステップ(ジョイントのかかと側の骨がなくなるところ)
③ハイインステップ(土踏まずのアーチのピーク、甲骨の少しかかとよりのところ)
外周を測る時はそのままと絞りを入れた状態の2種類を測る
Step.5_ヒールメジャーを測定
かかとからハイインステップのところまでの長さを測定
ヒールメジャーについては5mm刻みぐらいのアバウトな測定でOK
Step.6_触診
各部位の測定が完了したら触診を行う。
かかとの腱の太さ、目立つしこりやタコの位置や大きさ、厚み、骨の位置などきになる点をドラフトに書き込んで行く。
以上で足の計測は完了。
完成したドラフトをもとに木型を作成して行く。
- 完成したドラフトの線が消えないようにボールペンで線を上からなぞっておく
ジョイント、ローインステップ、ハイインステップを測るときにどれだけ絞りを入れるか、土踏まずをトレースするときにどこまで鉛筆を差し込むかなどは測定者の感覚と測られる人の感じ方を確認しながら調整していく、人によって足の柔らかさや、痛いと感じる加減が異なるので触って、確認して細かい微調整を行うことがフィットする靴を作るのに重要なのだそうだ。
作成したドラフトを後日先生に見てもらったら左足の土踏まずのラインが人体の構造上ありえない位置に来ていると指摘を受けて妻に頼んでもう一度測り直すことに。
足の計測ひとつとっても靴づくりは奥が深い。