およそ半年がかりでようやく木型が完成したので、次のステップ、アッパーのデザインに移る。
木型に合わせてアッパーの型紙(パターン)を起こしていくのだが、最初のステップは木型の中心線を決めること。
正面から見ても真上から見ても線がまっすぐになるようにかつ、パターンを乗せたときに履き口が綺麗に見えるような位置を探して線を引く。
文章で書くと簡単そうに思えるかもしれないが、実際のところこのたった一本の線を描くのがとても難しい。
こんな感じかなという線を描いては先生に見てもらってミリ単位の微細な修正を繰り返し、数時間かけてようやくセンターラインが決まった。